写真1●米AppleのCEOであるSteve Jobs氏
写真1●米AppleのCEOであるSteve Jobs氏
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写真2●薄っぺらな紙袋に収められていたMacBook Air。それぐらい薄いというアピールだ
写真2●薄っぺらな紙袋に収められていたMacBook Air。それぐらい薄いというアピールだ
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写真3●光学ドライブは不要だ,とJobs氏
写真3●光学ドライブは不要だ,とJobs氏
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写真4●大手映画会社6社が「iTunes Movie Rentals」に参入
写真4●大手映画会社6社が「iTunes Movie Rentals」に参入
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 米AppleのCEOであるSteve Jobs氏(写真1)は1月15日(米国時間),「Macworld San Francisco」の基調講演で,最厚部が1.94cmと「世界最薄」であるというノート・パソコン「MacBook Air」や,HD(高精細)動画にも対応した映画のレンタル配信サービス「iTunes Movie Rentals」などを披露した。両製品に共通するJobs氏のメッセージは「光学ドライブは不要」である。

 Jobs氏がお披露目したMacBook Air(写真2)は,最厚部が1.94cmでありながら,1.6GHz動作のCore 2 Duo(1.8GHzも選択可能),13.3型のワイド液晶ディスプレイ,80GバイトのHDD(64GバイトのSSD(Solid State Drive)も選択可能),USBポート,Micro-DVIポートを装備するノート・パソコン。1.36kgと軽量で,バッテリー駆動時間は5時間と長い。最小構成価格は22万9800円である。

 MacBook Airは,薄さや軽さの代償として,光学ドライブは搭載しない。しかしJobs氏は,今までDVDやCDといった光ディスクが必要だった作業も,今は(同社が販売する)代替策があるので,光学ドライブはもはや不要であると主張する(写真3)。

 「映画を見るなら,DVDではなくて,(レンタル動画配信の)iTunes Movie Rentalsがある。データのバックアップも光ディスクに記録するのではなく,(無線LANで接続するネットワークHDDの新製品)『Time Capsule』を使えばよい。音楽を車で聴きたい時,昔はCDを焼いていたものだが,今はiPodがある。ソフトウエアのインストールをするのであれば,他のMac/Windowsマシンの光学ドライブをネットワーク経由で『Remote Disc』を使ってマウントすればいい」(Jobs氏)。

 Jobs氏が「光学ドライブ不要論」の根拠として挙げた,同社の新製品や新サービスを,詳しく説明しよう。