「世界で最も薄いノートパソコンだ」と語るスティーブ・ジョブズCEO
「世界で最も薄いノートパソコンだ」と語るスティーブ・ジョブズCEO
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封筒に入ったMacBook Airを取り出し、薄さをアピール
封筒に入ったMacBook Airを取り出し、薄さをアピール
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廉価モデルのMacBookとハイエンドモデルMacBook Proの中間の位置付けとなる
廉価モデルのMacBookとハイエンドモデルMacBook Proの中間の位置付けとなる
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最薄部分は4mmで、両手でつまんでみるとその薄さがよく分かる
最薄部分は4mmで、両手でつまんでみるとその薄さがよく分かる
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同社の展示ブースでは「Thinovation」(薄さの革命)というメッセージを掲げ、MacBook Airを大量展示
同社の展示ブースでは「Thinovation」(薄さの革命)というメッセージを掲げ、MacBook Airを大量展示
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2タイプ用意し、上位モデルはハードディスクの代わりにSSDを採用
2タイプ用意し、上位モデルはハードディスクの代わりにSSDを採用
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 米アップルのスティーブ・ジョブズCEOは2008年1月15日(米国時間)、Macintosh専門展示会「Macworld Conference & Expo」において基調講演を行った。目玉として発表したのは、モバイル向けノートパソコン「MacBook Air」である。Macintosh史上で最薄最軽量の製品で、大きさは幅325×奥行き227×厚さ4~19.4mm、重さは1.36kg。最薄部分が4mmであることをジョブズCEOは強調し、「世界で最も薄いノートパソコンだ」とした。価格は米国で1799ドルから。2~3週間後に出荷される。

 開会前から会場に飾られていた横断幕には、「2008. There's something in the air.」(2008年、何かが空にある)というメッセージが書かれていたが、その答えは「空気のように軽い、その名も“Air”の超薄型Macintosh」というものだった。

 MacBook Airは、日本のアップルも同時に発表しており、同じく2~3週間後に出荷される。価格は22万9800円から。日本のユーザーは小型軽量のノートパソコンを好む傾向があり、以前から薄型軽量のMacintoshを望む声が強かった。アップルはようやくその期待にMacBook Airで応えたことになる。ジョブズCEOは、「Windows対応のノートパソコンで薄いとされるソニーのVAIO TXシリーズと比べても、薄さ、液晶の大きさ、CPUの速度など、いずれの点でもMacBook Airに軍配が上がる」とした。

 ラインアップは2種類ある。違いはCPUと記憶媒体。上位モデルはCore 2 Duo(1.8GHz)で、ハードディスクの代わりにフラッシュメモリーを使ったSSD(容量は64GB)を搭載する。価格は3089ドル、日本では38万8400円。一方、下位モデルの場合は、CPUが1.6GHzの米Core 2 Duoで、記憶媒体はハードディスクになる。容量は80GB。価格は1799ドル、日本では22万9800円だ。

 それ以外のスペックは両モデルで共通しており、搭載するメモリーは2GB。液晶は13.3型で解像度は1280×800ドット。無線LANは高速なIEEE802.11nに対応している。主な端子類はUSB 2.0が1ポート、DVI端子(Micro-DVI)、ヘッドフォン端子。MacBook Airで通常のMacBookから省かれたのは、光学ドライブ、LAN端子、IEEE1394端子だ。なおオプションで、MacBook Air専用の外付け光学ドライブ「MacBook Air SuperDrive」を用意する。スーパーマルチに対応しており、価格は99ドル(日本では1万1800円)。