東芝の米国法人Toshiba Americaの子会社であるToshiba America Consumer Productsは米国時間1月13日,次世代DVD規格「HD DVD」を採用したDVDプレーヤの米国向け希望小売価格の値下げを実施した。次世代DVD規格を巡っては,米Time WarnerのWarner Bros.が「Blu-Ray」に一本化する方針を今月初めに発表しており(関連記事:Warner Bros.がDVDタイトルを「Blu-Ray」に一本化,「HD DVD」対応は5月末まで),HD DVD陣営は劣勢に立たされているとの見方が強い。

 対象となるのは3機種で,エントリ・モデルの「HD-A3」を149.99ドルに,「HD-A30」を199.99ドルに,そしてハイエンド・モデルの「HD-A35」を299.99ドルに引き下げた。米メディアの報道(New York Times)によると,従来価格はそれぞれ299.99ドル,399.99ドル,499.99ドルだった。

 また同社は今月半ばより,テレビ,印刷媒体,オンラインなど各種チャネルにわたる広範なマーケティング・キャンペーンを実施する。東芝製HD DVD製品の購入者に無償で5タイトルのDVDを提供するなど,提携映画会社と共同のプロモーション活動も行う。

 同社は,「ホリデー・シーズンの販売によって,HD DVDの認知度が高まっていることが証明された」と述べ,「消費者が次世代HD DVD技術を購入する判断材料として,価格が重要であることも分かった」と説明した。

[発表資料へ]