「Vaulter」を発表するエリィ・ハラリ会長
「Vaulter」を発表するエリィ・ハラリ会長
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オンラインバックアップ機能を備えたUSBメモリー「Cruzer Titanium Plus」
オンラインバックアップ機能を備えたUSBメモリー「Cruzer Titanium Plus」
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OSそのものをフラッシュメモリーに格納し、システムの高速化を図る「Vaulter」
OSそのものをフラッシュメモリーに格納し、システムの高速化を図る「Vaulter」
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 米サンディスクは家電展示会「2008 International CES」で、「フォー・ディスプレイ戦略」と呼ぶマーケティング戦略などを発表した。

 サンディスクのエリィ・ハラリ会長は、「カメラのフィルムがコンパクトフラッシュやSDメモリーカードなどに、また、フロッピーディスクがUSBメモリーに代わってきたように、今後もフラッシュメモリーの需要は伸び続ける」と語る。12GBと大容量のmicroSDHCカードをはじめとして、フラッシュメモリー製品のラインアップをさらに強化する姿勢を示した。

 同社では、2008年は携帯電話向けフラッシュメモリーの需要が飛躍的に伸びると見ている。携帯電話だけでなく、パーソナルメディアプレイヤーや家電製品、パソコンといった4つの「ディスプレイ」でフラッシュメモリーを活用する「フォー・ディスプレイ戦略」でさらなる市場拡大を図るとしている。

 同社は、ユーザーが特に意識することなく大切なデータをバックアップできるソリューションとして、オンラインバックアップ機能付きのUSBメモリー「Cruzer Titanium Plus」を発表。この製品は、米アマゾン・ドット・コムのインターネットストレージサービスと同期させることで、USBメモリーの内容を自動的にバックアップできるというもの。利用料金は最初の6カ月間は無料で、移行は月額30米ドル前後の費用が必要となる。日本国内では、インターネットストレージサービス会社などが決まっていないため発売時期は未定だという。

 ミニカードタイプのフラッシュメモリー「Vaulter」も日本国内でOEM向けに販売開始する。この製品は、ノートパソコンの無線LANモジュールなどが採用しているPCI Expressミニカードにフラッシュメモリーを搭載したモジュールで、8GBと16GBの2製品がある。米インテルが昨年発表したターボ・メモリーと似た製品だが、ターボ・メモリーはWindows Vistaの機能であるReadyBoostReadyDriveといったキャッシュ機能によってシステムの高速化を図るのに対し、Vaulterは8GBまたは16GBという大容量のメモリーを使ってOSそのものをフラッシュメモリーに格納し、システムの高速化を図る。