写真 9日午後3時過ぎ時点の販売ページ。注文開始をメールで知らせるサービスは受け付けている。
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 国内で正式発表されていない台湾ASUSTeK Computer社の「Eee PC」の予約注文が,国内の大手通販サイト「Amazon.co.jp」で始まっていたものの,2008年1月9日午後3時過ぎには中止された。Amazon.co.jpでは,個人やAmazon.co.jp以外の業者も出品できるが,今回はAmazon.co.jpが直接販売する形になっていたため,国内向けの正規品だと思われる。

 Eee PCは,Linuxを搭載するなどして価格を抑えたノート・パソコン。海外では2007年10月から出荷開始され,台湾,北米などの地域では,一時入手が困難になるほど人気が高い。既に30万台以上が販売されている。国内では,発売は決定しているが(関連記事),詳細な販売開始時期や製品仕様は未発表である。

 注文を受け付けていたとき(1月8日に確認)の販売ページでは,価格は5万7944円で,注文を2007年12月27日に開始し,出荷は2008年1月25日となっていた。製品名は,「ASUSTek ノートPC EeePC 701/4GA/512M/JPN/Win/B EeePC 701/4GA/512M/JPN/Win/B」と「ASUSTek ノートPC EeePC 701/4GA/512M/JPN/Win/W EeePC 701/4GA/512M/JPN/Win/W」。製品名から判断すると,ハードウエアの仕様は海外で販売されている中位モデルと同じ見込み(詳しくは関連記事を参照)。「JPN」「Win」から,国内向けでWindowsを搭載したモデルのようだ。ただし,重量は454gとなっており,海外で販売されているモデルが920gであることから,間違いである可能性が高い。

 1月9日午後3時過ぎ以降,注文を受け付けていないが,販売ページは残されている(9日午後5時時点)。価格情報は削除されたが,製品名や「454g」という重量は掲載されたままだ。

 ASUSTeK Computerは2007年12月18日の発表で,国内出荷の時期を2008年2月上旬,価格を5万円前後としていたが,細かいスペックなどは明らかにしていない。国内窓口となるASUS東京事務所は,今回の大手通販サイトでの予約注文について「全く関知していないこと。製品名や価格だけでなく,掲載されている写真も正規のものではない」としている。