米Sprint Nextelは米国時間1月8日,同社が2008年中にサービス開始を目指しているモバイルWiMAXサービス「Xohm」について,複数の企業と新しい提携を結んだと発表した。

 Sprintは,米ミズーリ州セントルイスを拠点とする米AmdocsとXohm向けポータル・サービスに関して複数年契約を結んだ。Amdocsは,Xohmサービスの開始と運営をサポートする。契約には,Xohmのインターネット・ポータルの構築と管理,顧客関係管理,プロビジョニング,課金業務などが盛り込まれている。

 オンラインのデータ・バックアップ・サービスなどを手がける米SwapDriveは,Xohmサービス加入者のユーザー生成デジタル・コンテンツを保存するストレージ・ソリューションを提供する。ユーザーは,Xohmポータルを通じてユーザー生成デジタル・コンテンツへのアクセスや管理ができるようになる。

 このほかにも,BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ソリューションのプロバイダである米eTelecare Global SolutionsがXohmサービスの顧客サービスを提供し,米McAfeeがXohm WiMAXネットワーク上で使われるパソコン向けにセキュリティ製品を提供する。

 北米地域でXohmブランドを広める広告活動に関しては,大手広告会社の英WPP傘下の米Soho Squareが指定広告会社として選ばれている。

 WiMAX対応機器については,米OQOは2008年内にWiMAX機能をウルトラ・モバイル・パソコン(UMPC)に組み込む予定だという。このほかにも,台湾ASUSTekは2008年内にWiMAX対応機器の提供を予定しているという。

 Sprintは,米ラスベガスで開催中の家電展示会「2008 International CES」においてXohm WiMAX向けアプリケーションおよびアクセス機器を展示しているほか,WiMAXブロードバンド技術のデモを公開している。

発表資料(1)
発表資料(2)