米Appleは米国時間1月8日，ラックマウント型サーバーの新製品「Xserve」（写真1）と，タワー型のプロ向けハイエンド・モデル「Mac Pro」の新製品（写真2）を発表した。Xserveが2999ドルから，Mac Proが2799ドルから。同日より出荷を開始する。
Xserveは，動作周波数3.0GHzの米Intel製クアッドコア・プロセサ「Xeon」を最大2個搭載できる。従来モデルと比べ処理能力が2倍に向上した。高さ1U（約4.5cm）の同サーバーは，2Gバイトの主記憶（32Gバイトまで拡張可能）と3T（テラ）バイトのストレージ容量を搭載する。PCI Express 2.0拡張スロットを2基備え，1600MHzの独立したフロントサイド・バス2本を装備する。
「Apple Cinema Display」を接続可能なグラフィック・カードを標準装備するほか，3基あるUSB 2.0ポートのうち1基を筐体前面に備えている。3つのドライブ・ベイには，73Gバイトまたは300GバイトのSASドライブ，もしくは80Gバイトまたは1TバイトのSATAドライブを装着可能。アイドル時の消費電力は4W。
同サーバーには，「Mac OS X Server 10.5（Leopard）」の無制限クライアント・アクセス・ライセンスが付属する。
Xserveの主な基本構成は以下の通り。
・12MバイトのL2キャッシュと1600MHzのフロントサイド・バスを搭載した，64ビットの2.8GHzクアッドコアXeonプロセサを1個
・2Gバイトの800MHz DDR2 ECC FB-DIMM（32GBまで拡張可能）
・80GバイトのSATA Appleドライブ・モジュール
・オンボード・ギガビットEthernet2基
・FireWire800ポート2基，USB 2.0ポート3基
Mac Proの新製品は，3.2GHzのクアッドコア・プロセサXeonを2個搭載し，8基のプロセサ・コアと新しいシステム・アーキテクチャにより，処理性能を2倍に向上させた。
最大32GBの主記憶，12MバイトのL2キャッシュ，1600MHzの独立したフロントサイド・バス2本を装備する。256MバイトのGDDR3ビデオ・メモリーを備えるグラフィックス・カード「ATI Radeon HD 2600 XT」を備え，PCI Express 2.0拡張スロットとPCI Express拡張スロットをそれぞれ2基ずつ装備する。「グラフィック・カードを最大4枚装着できるため，30インチ・ディスプレイを8台まで接続可能」（同社）。
ドライブ・ベイを4つ備えるほか，USB 2.0ポート5基，FireWire400ポート2基，FireWire 800ポート2基，Gigabit Ethernetポート2基を装備するなど，拡張性に優れている。OSは「Mac OS X 10.5（Leopard）」で，新しい超薄型のアルミニウム製キーボードが付属する。
Mac Proの主な基本構成は以下の通り。
・1600MHzのフロントサイド・バスを搭載した，2.8GHzクアッドコアXeonプロセサを2個
・2Gバイトの800MHz DDR2 ECC FB-DIMM（32GBまで拡張可能）
・256MBのGDDR3メモリを搭載したATI Radeon HD 2600 XT
・320GバイトのSerial ATA 3GB/sハード・ディスク装置（7200rpm）
・16倍速のCD-RW/DVD-R両用ドライブ「SuperDrive」
・PCI Express 2.0スロット2基，PCI Expressスロット2基
・Bluetooth 2.0+EDR
