米Intelは米国時間1月7日,家電展示会「2008 International CES」で次世代セットトップ・ボックス(STB)やメディア・プレーヤ,テレビ向けのシステム・オン・チップ(SoC)製品「Canmore」(開発コード名)をデモンストレーションした。Canmoreは2008年下半期に出荷を開始する予定。
Canmoreは,パソコン向けプロセサ並みの処理性能を持つプロセサ・コアを内蔵するIntel初のSoC製品。1080p(1920×1080ピクセル表示のフルHD)映像と7.1チャンネル・サラウンド音声を再生可能なAV処理機能,3次元グラフィックス処理機能などを備える。同SoCを利用すると,テレビとインターネット対応アプリケーション/サービスを容易に融合できるという。
Intel社長兼CEOのPaul Otellini氏は「コンピューティングやグラフィックス,AV処理といった複数の重要な機能を単一LSIに統合することで,デバイスの多機能化と小型化/省電力化の両立が可能となる」と述べる。
またIntelは,2008年上半期にリリースする予定の超小型パソコンUltra Mobile PC(UMPC)向けプラットフォーム「Menlow」(開発コード名)と,クラリオン,東芝,中国Aigo,中国Lenovo Group(聯想集団),韓国LG ElectronicsなどのMenlow端末を紹介した(写真1)。
Menlowは,45nmプロセスを用いるマイクロプロセサ「Silverthorne」(開発コード名)やチップセット「Poulsbo」(開発コード名)で構成するモバイル・インターネット端末向けプラットフォーム。Silverthorneは,2006年に出荷した超低電圧版モバイル向けプロセサに比べ,サイズが5分の1,消費電力が10分の1しかない(関連記事:【IDF 2007 Fall】インテル、次期ウルトラモバイルの姿を明らかに)。
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