米Yahoo!の共同創業者でCEOであるJerry Yang氏は1月7日（米国時間），「2008 International CES」で講演を行い，携帯電話向けソフトウエア環境の新バージョン「Yahoo! Go 3.0」を披露した（写真1）。新バージョンでは，同社の写真共有サービスFlickrの投稿・閲覧や，SNS「MySpace」のガジェットなどが利用可能である。
同社がPC以外のプラットフォームを対象にしたソフトウエア環境である「Yahoo! Go」を発表したのは，2006年のCES基調講演のことであった（関連記事：【CES2006】脱PCに傾倒するYahoo!，基調講演で「Yahoo! Go」を発表）。当時のYahoo! Goは，TV向けと携帯電話機向けの二本立てだったが，「3.0」では対象を携帯電話に絞った。
Yahoo! Goは，携帯電話でYahoo!のサービスを利用しやすくするためのユーザー・インターフェースや，ガジェットなどの実行環境を提供するソフトウエア環境である。講演ではYahoo! Go版の「Flickr」アプリケーション（写真2）のほか，個人向けの道案内ソフトなどを披露し，使い勝手の良さをアピールした。
またYang氏は，「Yahoo! Goがオープンである」ということも訴えた。Yahoo! Go 3.0では，Yahoo!のサービス以外にも，SNSの「MySpace」のほか，「MTV」や「eBay」などのガジェットも利用可能で，「規模の大小を問わず，どんなサードパーティでも，Yahoo! Goにアプリケーションを搭載できる」とアピールした。
Yahoo! Goは，米Motorolaや韓国LGの携帯電話機で利用できるほか，今回，ACCESSもパートナーに加わっている。
