米Napsterは米国時間1月7日,同社のデジタル音楽配信サービスで販売するすべての楽曲を2008年第2四半期よりMP3フォーマットに切り替えることを明らかにした。
同社会長兼CEOのChris Gorog氏は,「広く一般に普及し,さまざまなプラットフォームで利用可能なMP3は,サービス・プロバイダやハードウエア・メーカーに,より公平で安定した市場をもたらすことができる。また,デジタル音楽の使い勝手が向上すれば,利用者も一層増えるはず」と説明している。
米メディア(CNET)によると,同社はこれまでDRM(デジタル著作権管理)で保護した楽曲をWMAフォーマットで販売していたが,MP3フォーマットへの移行を機に,すべての楽曲をDRMフリーで提供する。
なお,英EMI Musicや米Warner Music Groupをはじめとする大手4レーベルは,DRMを外した楽曲をMP3で提供しており,音楽業界ではDRMフリーのMP3が主流となりつつある。
ちなみにNapsterはタワーレコードと合弁でナップスタージャパンを設立し,2006年10月に日本でもデジタル音楽配信サービスを開始した(関連記事:ナップスター日本版がスタート,ドコモは対応端末拡充を明言)。ナップスタージャパンがMP3に切り替えるかについては現時点では不明である。
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