住商情報システム(SCS)は1月8日、日本版SOX法(J-SOX)に対応する企業向けに、文書化テンプレート「SMART SOX for ITGC」の販売を開始した。J-SOX対応の中でも、IT全般統制に対象を絞っている点が特徴だ。システムの開発・変更の承認プロセスやIT全般統制の評価・監査に必要な文書類、ワークフロー管理ソフトをセットで販売する。

 SMART for ITGCでは、(1)ベースパックと(2)文書化支援セットの2種類を用意。(1)のベースパックは、開発・変更管理、アクセス管理、運用管理の3プロセスについて、標準的な業務フローをワークフロー管理ソフトに組み込んでいる。「システム開発・変更依頼書」や「ユーザー登録・変更・削除依頼書」といった、評価・監査対応で欠かせない帳票も用意する。(2)の文書化支援セットは、上記の業務プロセスを対象にした業務フロー図、RCM(リスク・コントロール・マトリックス)、業務記述書のいわゆる3点セットのテンプレートである。

 価格はベースパック、文書化支援セットともに50万円。両者を組み合わせた「フルパック」は80万円。SMART SOX for ITGCを利用するためには別途、エイトレッドのワークフロー管理ソフト「X-point」を購入する必要がある。IT全般統制は、財務報告にかかわるプロセスを支援するシステムの正確性などを保証するために整備が求められている。