米Motorolaはシンガポールで現地時間1月6日に,アジアでオンライン音楽販売を手がけているシンガポールのSoundbuzzを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。取引は2008年第1四半期に完了する見込み。なお買収金額については明らかにしていない。

 Soundbuzzの音楽配信プラットフォームは複数地域での音楽販売および配信に対応し,会員管理,コンテンツ管理,決済といった機能のほか,クライアント・ソフトおよびメディア配布技術を備える。ドイツBertelsmannとソニーの合弁会社Sony BMG,英EMI, 米Time WarnerのWarner Music International,米Universal Music Group(UMG)などの大手レコード会社や,アジア,米国,欧州の45以上のインディーズとライセンス契約を結んでいる。

 一方Motorolaは,2年以上前から中国本土,香港,台湾のキャリア各社と協力してモバイル向け音楽サービス「MOTOMUSIC」を展開している。同社はSoundbuzz買収により,同サービスをインドや東南アジア,オーストラリア,ニュージーランドまで拡大したい考え。

 買収取引完了後もSoundbuzzはシンガポールに拠点を置き,同ブランドを維持する。提携キャリア専用のサービスも引き続き提供していく。

 またMotorolaは,米国で開催されている家電やエレクトロニクスの総合展示会「Consumer Electronics Show(CES)」で新たなモバイル器機を発表した。携帯型ビデオ・プレーヤ「MOTO Z10」は高画質ビデオを撮影して,音楽と組み合わせたりコメントを追加したりするなどの編集が行える。携帯電話「ROKR E8」はナビゲーション・ホイール「FastScroll」を搭載した最初の製品で,携帯電話と音楽プレーヤ機能を「ワンタッチで」(同社)切り替えられる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]