写真1●「ウルトラファイアウォールオプション」の管理画面
写真1●「ウルトラファイアウォールオプション」の管理画面
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は12月26日,同社製「SEIL」ルーターの設定を自動配信する運用管理サービス「IIJ SMF sxサービス」に,不正アクセス防御機能「ウルトラファイアウォールオプション」を追加した。インターネット接続とセキュリティ管理を同サービスに一本化できるようになる。

 ウルトラファイアウォールオプションは,IIJ SMF sxサービス向けの「SEIL/Turbo」ルーターに,集中管理可能なアプリケーション・ファイアウォール機能を追加する。UTM(unified threat management)相当の機能を備える。ユーザーが管理画面でルーターの設定を入力すると,IIJが運用する管理サーバーを通じて各ルーターに設定が自動配信される。

 アプリケーション・ファイアウォールとしては,HTTP/HTTPS/SMTP/FTP/POP3の各プロトコルに対応。HTTPメソッド,SMTPのドメイン指定受信などについて,ネットワーク・セグメントごとに許可/拒否を選択できる。HTTP/HTTPS/SMTPに関しては,外部のフィルタリング・サービスとの連携が可能。別途セキュリティ・アプライアンスを利用中のユーザーは,SMF sxサービスに一本化して運用コスト削減を図れる。

 管理面では,ポリシー追加/変更のスケジューリング機能やログの分析,月次集計といった運用レポート機能を提供する。

 料金は1台当たり初期費用が1万5750円,月額費用が2万2050円。このほかIIJ SMF sxサービスの費用が必要になる。

 なおIIJ SMF sxサービスを新規導入したユーザーに対して,ウルトラファイアウォールオプションの初期費用と月額費用6カ月分を無料とするキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は2007年12月26日~2008年3月末日まで。

 今後は大規模向けの「SEIL/X」ルーターを2008年4月に対応機種に追加。2009年4月までに,あらかじめ設定したしきい値を超えた監視項目を通知する機能や,トラフィックの統計情報を基に異常(anomaly)な通信を検出するアノーマリ検知などのセキュリティ機能をSEIL/Turbo/Xに追加する予定だ。