IPA(情報処理推進機構)は12月25日,新しい情報処理技術者試験に関する最終報告書を公表。新しい試験制度の内容が確定した。試験制度について議論してきたIPAの「新試験制度審議委員会」が9月7日に「中間報告」を発表(関連記事)。その後,9月27日までパブリック・コメントを募集し,270件集まったパブリック・コメントを踏まえた検討結果を反映させたのが,今回の最終報告書だ。

 中間報告との主な相違点は以下の通り。

(1)中間報告では「エントリ試験」としていた試験名称を「ITパスポート試験」に変更した。
(2)中間報告では,2008年秋期に「ITパスポート試験」のみを先行して実施し,2009年春期からすべての試験を新試験制度で実施することを目指す,としていたが,2009年春期から,ITパスポート試験を含むすべての試験を実施することになった。また,2008年春期までで打ち切られる予定だった初級システムアドミニストレータ試験を,2009年春期まで継続することとした。
(3)中間報告では,ITパスポート試験のCBT(Computer Based Testing)化を目指すとしていたが,より具体的に「2011年度をめどに本格的なCBT方式の導入を目指す」とした。