総務省が12月21日に発表した2.5GHz帯の事業免許(特定基地局の開設計画の認定)の答申について(関連記事),選に漏れたオープンワイヤレスネットワーク(OpenWin)とアッカ・ワイヤレスがコメントを発表した。

 イー・モバイルやソフトバンクが出資するOpenWinは,「この評価については,まったく納得できないし,受け入れられない。我々の要望が反映されていないことは,誠に遺憾である」とコメント。前日にOpenWinが総務省などに提出した「意見陳述の機会を設定すべき」「認定事業者とMVNO(仮想移動体通信事業者)が完全に公平になること」といった要望が,今回の認定に反映されなかったことに対しての意見とみられる(関連記事)。

 同じく選ばれなかったNTTドコモやアッカ・ネットワークスが出資するアッカ・ワイヤレスは,「資本パートナーと強固に連携し,財務基盤を確立しながら資金調達の計画を十分に立ててきたことや,最もオープンなMVNOを提唱してきたことなどにおいても当社が評価を受けなかったことは誠に遺憾」とのコメントを出した。

 今後のWiMAX事業へのかかわりについてアッカ・ワイヤレスは,今回認定された事業者からネットワークを借り受け,MVNOとして参入する意向を示した。さらには「将来別の周波数帯の割り当てが実施される時に,事業者認定の申請を行うことも選択肢」としている。

 今回2.5GHz帯に申請した4社の比較審査は,全部で11項目の審査項目に対してA=2点,B+=1点,B=0点,B-=-1点,C=-2点という点数をつけることで結論を出した。この点数のつけ方や審査項目の妥当性について,今後落選企業を中心に議論を呼び起こす可能性がある。

[発表資料へ]
[発表資料へ]