米マイクロソフトは2007年12月20日、12月12日に公開したInternet Explorer(IE)用修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)の適用で発生する問題を解消するプログラムを公開した。Windows Update(Microsoft Update)や自動更新から適用できる。

 同社の公式ブログなどによれば、同社が公開した「[MS07-069]Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム (942615)」の修正パッチを適用すると、Windows XP SP2上のIE6が反応しなくなったり、不正終了したりする問題が12月12日以降、報告されているという。

 ただし、同社の12月18日付の情報では、この問題の影響を受けるのは、修正パッチを「カスタム」インストールしたユーザーだけであり、影響を受けるユーザーは少ないと説明。この問題に関する情報(サポート技術情報 946627)を公開して、設定変更(レジストリの変更)による回避策を紹介。影響を受けるユーザーに対してのみ、回避策を実施するよう勧めていた。

 今回公開されたのは、この回避策を自動的に実施するプログラム(修正パッチ)。同社のWebページ「Update for Internet Explorer for Windows XP Service Pack 2 (KB946627)」からダウンロードできるほか、Windows Update(Microsoft Update)や自動更新で配信される。

 配信対象は、Windows XP SP2でIE6を使用しているすべてのパソコン。問題が発生していない場合でも、同プログラムが配信されて回避策(設定変更)が実施されるという。