伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は12月21日、仮想化ソフト、サーバー機、ストレージ装置をパッケージ化したソリューション「VM Pool」を発売した。仮想化技術を使ったサーバー、ストレージの統合環境を短期間に導入することを狙った。価格は1500万円から。2009年3月末までに5億円の販売を目指す。

 VM wareは、ヴィエムウェアの仮想化ソフト「VMware Infrastructure 3」、日本HPのブレードサーバー「HP BladeSystem c-Class」、日本ネットワーク・アプライアンスのストレージ装置「NetApp FASシリーズ」を組み合わせて提供する。あらかじめ検証済みのソフトと機器をパッケージ化することで、ゼロから構築する場合に手間となっていた設計や検証を省いた。

 仮想化統合環境のメリットは、サーバーやストレージを容易に追加できることにある。このため、まずは小規模な構成で導入しておき、システムの負荷が増加したタイミングや既存システムのリプレース時期に合わせて段階的に拡張していくことが可能。CTCは、この最初の取っ掛かりになる商材として、短期間に納入できるVM Poolを開発した。