米IBMは米国時間12月20日，電子メールの意味を解釈して情報検索できるソフトウエア「IBM OmniFind Personal Email Search（IOPES）」を発表した。同社の開発者向けサイトalphaWorksで，「Microsoft Outlook」および「Lotus Notes」用プラグインを無償ダウンロード提供している。
IOPESは，非構造化データを分析するIBMの技術「Unstructured Information Management Architecture（UIMA）」を用い，メール文書内のテキストを処理し，潜在的な意味や相関関係を分析する。不完全な検索命令やデータなどを補足できるため，例えば「phone」（電話）や「number」（番号）などの単語を含まないメールのなかから電話番号を見つける，といった処理が可能。
UIMAは，IBMと米国防省の国防高等研究事業局（DARPA）が共同で研究開発した技術。標準的なインタフェースを採用したフレームワークであり，非構造化データの分析機能をさまざまな業務用アプリケーションに組み込める。XML関連標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards（OASIS）の技術委員会「OASIS UIMA Technical Committee（TC）」で仕様策定を進め，オープンソース団体Apache Software Foundation（ASF）を通じてオープンソース化した（関連記事：IBM，コンテンツ分析ソフトウエアの開発と仕様策定の支援を発表）。
既に「OmniFind Enterprise Edition」「OmniFind Analytics Edition」「OmniFind Yahoo! Edition」などでUIMAを利用している（関連記事：IBMとYahoo!が企業向け検索ソフトを無償提供，「Google Mini」と競合）。
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