総務省は12月20日,情報通信審議会情報通信技術分科会において,2GHz帯TDDバンドの技術的条件について審議を開始したと発表した。この周波数帯は,10月30日にアイピーモバイルが返上したもの。電波監理審議会からの答申を受け,12月12日に認定が取り消された。

 分科会では,TD-CDMA,TD-SCDMAといった第3世代携帯電話技術だけでなく,TDD(時分割複信)方式の技術全般に対象を広げて検討する方針が示された。具体的な審議は,携帯電話等周波数有効利用方策委員会の下で行う。

 総務省は,2008年5月ころに審議会の答申を受け,その後に関係規定を整備するとしている。一連の議論が決着すると,2GHz帯TDDバンドに導入可能な通信技術が決まることになる。