2007年8月時点でのIE8による「Acid2」のレンダリング(マイクロソフトが公開した動画より)
2007年8月時点でのIE8による「Acid2」のレンダリング(マイクロソフトが公開した動画より)
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2007年12月、正しく表示できるようになった「Acid2」(同)
2007年12月、正しく表示できるようになった「Acid2」(同)
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 米マイクロソフトは2007年12月19日(米国時間)、ブラウザーの次版「Internet Explorer 8(IE8)」のベータ版を、2008年前半に公開予定であることを明らかにした。IEの公式ブログにて公表した。

 ブログでは、IE8の開発に当たって標準技術への準拠に力点を置いていることを説明。インターネットの世界で“標準”と呼ばれる技術にはさまざまなものがあるが、「現実世界での相互運用性を向上させる上で、実質的に効果のある標準に焦点を当てている」とした。また、標準技術への準拠の度合いを測定するために用いられるページ「Acid2」を正しく表示できるようになったことも明らかにした。

 同時に、下位互換性の確保にも力を入れる。現行のIE7では、標準への準拠を進める上で、CSSの処理を変更した。だがその結果、IE6までは正常に動作していたページがうまく表示されなくなる問題が発生した。「我々は、IEでうまく動作するページを作るためになされてきた作業に敬意を払う責任がある」とし、IE8以前のブラウザーとの互換性確保に努めることを表明した。

 IE8に関する詳細な情報は、2008年3月に米国で開催するイベント「MIX08」で公表予定である。