米Microsoftは12月18日(米国時間),間もなく完成するWindows XP用サービス・パック「Service Pack 3(SP3)」のリリース候補(RC:Release Candidate)版の一般向けのダウンロード提供を開始した。これは同社が12月初旬に,Microsoft Developer Network(MSDN)およびTechNetの会員やベータ・テスターに提供したバージョンと同じもの(関連記事:Microsoft,「Windows XP SP3」のRC版を一般公開)。

 Windows XP SP3のRC版は,一般ユーザー用でなく,Windows XP最後のサービス・パックを試験するITプロフェッショナル向けとして提供される。「あくまでも最終リリース前の候補版なので,ベータ版コードをインストールしても支障のないユーザーだけにダウンロードしていただきたい」(Microsoftの広報担当者)。

 Windows XP SP3 RCをインストールしても,目立つ変化は起きないだろう。主に過去のホットフィックスを一括提供するためのサービス・パックであり,Microsoftは大きな新機能を一つも入れなかった。

 例えば,「Internet Explorer(IE)6」および「IE 7」用のアップデートは網羅したのに,IE 7そのものは含んでいない(関連記事:Windows XP SP3にInternet Explorer 7は非搭載)。RC版のドキュメントには「当アップデートでWindows XPにいくつか新たな機能を追加するが,ユーザーが影響を受ける大きな機能変更はない」とある。

 Microsoftは,Windows XP SP3の最終版を2008年上半期に提供するとしている。前回の「SP2」がリリースされたのは,2004年9月だった。Windows Vistaの開発が遅れていたため,Windows XP SP3の作業を進められずにいたのだ。

 RC版はMicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。ただし,32ビット版Windows XPにしか適用できないので注意してほしい(64ビット版Windows XPは,Windows Server 2003用サービス・パックでアップデートする)。