NetBSD Projectは米国時間12月19日,オープンソースUNIX OS「NetBSD」の最新版「4.0」を公開した。ダウンロード可能なサイト一覧をWebサイトに掲載している。

 最新版は,オープンソース仮想化ソフトウエア「Xen version 3」と無線通信技術のBluetoothに対応した。デバイスドライバを追加し,ARM/PowerPC/MIPSといった組み込み用プラットフォームでも利用可能となった。対応環境は,システム・アーキテクチャが54種類,マシン・アーキテクチャが17種類,プロセサ製品系列が17種類ある。

 iSCSIターゲット(サーバー)や複数ホストでIPアドレスを共有する技術「Common Address Redundancy Protocol(CARP)」の実装といったネットワーク・サービスのほか,セキュリティ面も強化した。

 なお,NetBSD Projectは,NetBSD 4.0を2007年10月29日に逝去した萩野純一郎氏(ハンドルは「itojun」)に捧げるとともに,哀悼の意を表した。同氏はNetBSDの開発に尽力した人物で,日本にインターネットを広めたWIDEプロジェクトやIPv6実装に関するKAMEプロジェクトなどでも活動していた(関連記事:IPv6などで活躍したWIDEのボード・メンバー萩野純一郎氏が逝去ネットに広がる萩野純一郎氏への追悼)。

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