米Mozilla Foundationは米国時間12月18日,オープンソースWebブラウザの次期版「Firefox 3」(開発コード名は「Gran Paradiso」)のベータ2版を公開した。MozillaのWebサイトから各種バイナリを無償でダウンロードできる。現在の対応OSは,Windows 2000/XP/Server 2003/Vista,Mac OS X 10.4以上,Linux(カーネル・バージョン2.2.14以上)。

 Firefox 3は,レンダリング・エンジンの新版「Gecko 1.9」を採用する次期Webブラウザ。11月公開のベータ1版に対し,安定性,パフォーマンス,メモリー使用,プラットフォーム,ユーザー・インタフェースなどで約900件の改良を施した(関連記事:Mozilla,次期ブラウザ「Firefox 3」のベータ1版を公開,セキュリティや使い勝手を改善)。

 JavaScript Object Notation(JSON)を使うサイト間データ交換時のリーク問題に対処したほか,effectiveトップ・レベル・ドメイン(TLD)サービスの制限強化,SSLエラー・ページの厳密化,ダウンロード・マネージャへのアンチウイルス機能組み込みなど,セキュリティ機能を強化した。また,30件以上のメモリー・リークを修正し,メモリー使用に関する11件の改善も行った。

 なお,ベータ版はテスターおよびWebアプリケーション開発者向けの早期テスト版であるため,一般ユーザーの使用には適さない。

 Firefox 3最終版のリリース時期について,Mozillaは具体的な日程を公表していない。MozillaのFirefox 3開発スケジュール・ページにも12月20日現在,今後の予定を掲載していない。

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