米Intelは米国時間12月17日,記憶容量2Gバイトと4Gバイトの携帯用デバイス向け半導体ディスク(SSD)「Intel Z-P140 PATA Solid-State Drive(SSD)」を発表した。現在サンプル出荷中で,まず2008年第1四半期に2Gバイト版の量産出荷を開始し,その後4Gバイト版をリリースする。

 記憶メディアとしてフラッシュメモリーを搭載する。Parallel ATA(PATA)インタフェースでハード・ディスク装置(HDD)をエミュレートするため,通常のHDDを使う機器に接続できる。大きさは1セント硬貨より小さく,1.8インチHDDの400分の1未満。重さは0.6gしかない。2008年リリース予定の超小型パソコンUltra Mobile PC(UMPC)向けプラットフォーム「Menlow」(開発コード名)で利用できる(関連記事:【COMPUTEX】インテル、「Menlowで妥協なきUMPCを実現する」)。

 HDDと違って可動部品がなく,衝撃に強い。平均故障間隔(MTBF)は250万時間。データの読み出し速度は毎秒40Mバイト,書き込み速度は毎秒30Mバイト。消費電力は,稼働時が300mW,スリープ時が1.1mW。4個まで接続可能で,最大記憶容量は16Gバイトとなる。

 Intelは,Serial ATA(SATA)インタフェース採用の高速版SSD製品系列を2008年に発表する予定。

[発表資料へ]