開発中の情報サービス「knol」の画面
開発中の情報サービス「knol」の画面
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 米グーグルは2007年12月13日(現地時間)、不特定多数のユーザーがさまざまな事柄の解説記事を書く「ウィキペディア」のような情報サービス「knol」の開発を明らかにした。ウィキペディアと異なるのは、記事を書く筆者に重点を置いていること。筆者の名前を記事に明記して、読者が評価をする機能などを付けることで、ネット上に流れる情報の品質向上につなげていきたいという。

 knolは「a unit of knowledge(知識のユニット)」を意味するという。例えば、電化製品であれば製品スペックから修理方法まで、健康に関することであれば医学の概念から治療情報までと、あらゆる情報や知識をカバーすることを想定する。コミュニティーツールとしての役割も持っており、読者は記事に対してコメントや質問を書き込める。筆者に星マークで評価を付ける機能もある。

 米グーグルはテスト版の画像を公開した(図)。ここでは「不眠症(insomnia)」に関する解説が書かれている。別の筆者が同じトピックについて記事を書くこともあり得るが、筆者同士の競争も情報の品質向上に役立つとしている。筆者は、記事に広告を載せて収入を得ることも可能。

 現在は、一部のユーザーに対する招待制でテスト運用している。テストが完了し次第、一般公開する。