米Amazon.comは,オンライン・データベース・サービス「Amazon SimpleDB」(限定ベータ版)の提供を開始した。従量課金制サービスで,演算時間と出し入れしたデータ量に応じて料金が決まる。

 Amazon SimpleDBは,スキーマを使うことなく,データを自動的にインデックス化して管理できるデータベース。メタ情報などを付加した構造化データも扱える。Amazon.comが提供しているオンライン・ストレージ・サービス「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」およびホスティング・サービス「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」と連携させ,データ保存や問い合わせなどが行える(関連記事:ハードウエアも「あちら側」? Amazonが格安で提供する仮想サーバーとは?)。

 料金は,演算料,データ転送料,構造化データ保存料で構成する。演算料はクエリーやデータ処理で使った単位演算時間当たり0.14ドル。データ転送料は,SimpleDBへのデータ登録時が1Gバイト当たり0.10ドル,SimpleDBからの読み出し時が1Gバイト当たり0.18ドル(毎月最初の10Tバイト),0.16ドル(10Tバイト超から50Tバイト),0.13ドル(50Tバイト超)となる。構造化データ保存料は1Gバイト当たり月額1.50ドル。Amazon S3やAmazon EC2とのデータ交換は無料。

 Amazon SimpleDBは比較的小さなサイズのデータ保存に適しており,高速なアクセスと柔軟な管理が特徴という。Amazon.comでは,全体的な料金を抑えるためには,大きなデータはAmazon S3に保存し,データを指すポインタやメタデータをAmazon SimpleDBに登録するよう推奨している。

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