東京・秋葉原駅の電気街口前にオープンした「LABI秋葉原パソコン館」。サトームセン駅前1号店が入っていたビルを改装した
東京・秋葉原駅の電気街口前にオープンした「LABI秋葉原パソコン館」。サトームセン駅前1号店が入っていたビルを改装した
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開店セレモニーであいさつした一宮忠男 副社長(中央)
開店セレモニーであいさつした一宮忠男 副社長(中央)
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目玉品として用意した低価格のノートパソコン目当てに、多くの客が押し寄せた
目玉品として用意した低価格のノートパソコン目当てに、多くの客が押し寄せた
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 ヤマダ電機は2007年12月14日、東京・秋葉原駅の電気街口前に「LABI秋葉原パソコン館」を開店した。東京の都市型店舗は、池袋、大井町、新橋に続き4店目。同社では初の秋葉原出店となる。2005年9月にはヨドバシカメラが大型店を秋葉原に開店。2007年8月にはビックカメラ傘下のソフマップも旗艦店をリニューアルした。ヤマダ電機の参入で日本最大の電気街を舞台に、量販店同士の競争が加速しそうだ。

 LABI秋葉原パソコン館の売り場面積は898平方メートル。地下1階から地上5階までの6フロアー。中規模の店舗であるため、家電や携帯電話を取り扱わず、パソコン専門店とした。パソコン本体や周辺機器、デジタルカメラなどを販売する。列を作って開店を待っていた購買者は、目玉品として用意されていた低価格のノートパソコンや液晶ディスプレイに殺到した。販売店筋の話では、ヨドバシカメラなど周辺の大型店ではヤマダ電機の秋葉原進出をけん制するため、パソコンの値下げを進めており、店舗間の値下げ合戦が過熱する兆しもあるという。

 開店セレモニーであいさつした一宮忠男 副社長は「秋葉原は日本の電気街の中心であり、感慨深い。秋葉原駅前に出店できたことは我々にとってステータス。会社のシンボルになる」と秋葉原出店の意義を強調した。ヤマダ電機は今後も都心部での出店を続けるという。

 秋葉原の新店は、サトームセン駅前1号店として30年間営業していたビルを改装した。ヤマダ電機は2007年5月にサトームセン、マツヤデンキ、星電社の持株会社ぷれっそホールディングスを子会社化している。郊外でもサトームセンの店舗をヤマダ電機へと改装している。12月に入り、サトームセン東川口店や新座店など15店舗をヤマダ電機として営業開始した。