米Microsoftは英国時間12月12日,オンライン地図サービスを手がける英Multimapを買収したことを発表した。買収金額などの詳細は明らかにしていない。

 Multimapは,個人ユーザー向けの地図および地域情報検索サイトを運営するほか,企業向けにマッピング,地域検索,経路検索,地域情報といった地図情報ベースの統合ソリューションを提供している。

 MultimapはMicrosoftの完全子会社として,同社Online Services GroupにあるVirtual Earth and Search事業傘下に入る。MicrosoftはMultimapの技術を活用して,自社の地図検索サービス「Virtual Earth」やWeb検索サービス「Live Search」,さらに広告プラットフォームなどを強化する考えである。

 Microsoft,Online Services Group担当ジェネラル・マネージャのSharon Baylay氏は,「今回の買収は,当社の検索事業の成長をけん引し,英国はもとより,全世界で当社のプラットフォームを広めるよいチャンスになる」と述べている。

 Microsoftは,買収や提携を通じたサービスとコンテンツの拡充により,Online Services Businessの増益に取り組んでいる。2007年5月には,オンライン広告およびマーケティングの米aQuantiveを買収したほか(関連記事:Microsoft,オンライン・マーケティングのaQuantiveを約60億ドルで買収へ),この12月10日には米CNBCと広告配信に関する提携を明らかにしている(関連記事:Microsoft,CNBC.comにディスプレイ/文脈型広告を独占配信へ)。

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