米Sun Microsystemsはベルギーで現地時間12月12日,オープンソース・ツール開発プロジェクトNetBeans.orgを通じてJava向け統合開発環境(IDE)の最新版「NetBeans IDE 6.0」を公開したと発表した。NetBeans.orgのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 また,SunはJavaアプリケーション開発ツール「Sun Java Studio Enterprise」とWebアプリケーション向けクライアント・インタフェース構築ツール「Sun Java Studio Creator」の利用者向けに,NetBeans IDEへの移行推進プログラムの提供を開始した。米メディア(InfoWorld)によると,当面Sunは両ツールの利用者に対するサポートを続けるが,両ツールの開発自体は打ち切る計画という。

 最新版はスクリプティング言語Rubyに対応し,Webアプリケーション・フレームワークRuby on Railsを利用可能とした。C/C++開発者向けのファイル操作機能を新たに搭載した。Java Platform Enterprise Edition(Java EE)5による開発にも対応している。

 GUI作成ツール「Swing GUI Builder」(開発コード名「Project Matisse」)を強化し,「Beans Binding(JSR-295)」「Swing Application Framework(JSR-296)」の利用も可能。コード編集機能や検査/ナビゲーション機能の改善なども施した。これまでアドオン・パックとして提供していた「Visual Web Pack」「Enterprise Packs」などを統合し,一括導入できるようにした。対応OSは,Windows,Linux,Solaris,Mac OS X。

 NetBeansコミュニティは急拡大を続けており,この3年間で累計ダウンロード回数は1600万回以上,メーリング・リスト登録者数は300%増を記録したという。

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