ベトナムのソフト開発会社と日本企業のマッチング事業を展開するアストミルコープはこのほど、日本語が分かるベトナム人のソフト開発技術者を日本企業に紹介する新サービスを本格的に開始した。ベトナムの首都ハノイで日本語教育とITの実務教育を施したベトナム人のソフト技術者を派遣する。

 特徴は、受け入れ企業は6カ月の研修期間を経て、技術者と雇用契約を結び、社員として採用できること。受け入れ第1号として、NECグループがベトナムに展開するソフト開発会社のNECソリューションズベトナムなど4社が、合計8人の受け入れを決定したという。将来はホーチミン市にも進出し、2010年までに300人の紹介を目指す。

 アストミルコープの武田雄己彦代表取締役は、「国内のIT業界では、慢性的な技術者不足と顧客からのコスト削減の強まりを受けて、中国やインドよりも人件費が安いベトナムのベンダーを活用したいとの要望が増えている。ただし、日本語ができるベトナム人技術者はまだ少ない」と分析。その解決策として、「ベトナムの優秀な学校出身者で、現地の日系企業などでの就労経験がある技術者の中から、特に優秀な技術者を採用し、同サービスを開始した」と説明する。