ISPバックボーンやVPN,VoIPなどのサービス開発・提供を手がけるフリービットは12月10日,事業戦略説明会を開催した。中間決算や中期経営計画達成目標の変更を発表。併せて,ユビキタス家電サービスなどの三つの重点戦略を明らかにした。

 2008年4月期中間期(2007年5月1日~10月31日)は,売上高が前年同期比19.3%増の23億8200万円,営業利益は同47.2%増の1億4000万円。経常利益はISPのDTI(ドリーム・トレイン・インターネット)買収費用が発生したため同77%減の1900万円だった。

 同社は今年6月時点で,2010年4月期に売上100億円,経常利益15億円という業績目標を立てていたが,ISPのDTI(ドリーム・トレイン・インターネット)を買収したことにより,売上高の増加ペースが約1年前倒しで進んでいるという。そこで2010年4月期の新しい業績目標を,売上高130億円,経常利益20億円に設定し直した。

 発表会では,三つの重点戦略も明らかにした。一つは海外事業。具体的には,同社のVPN技術「EmotionLink」を使った商品やサービスを中国で展開する。二つめは,ISPを買収しDTIに統合していくハイブリッド戦略。そして三つめがユビキタス家電サービス事業。機器を貸し出し月額課金するサービス・ブランド「Dream xStyle」を展開していくものである。

 同日,ユビキタス家電サービスの第一弾として,DTIがホーム・セキュリティの「Dream Home Security Style」を開始した。メインコントローラ,センサー,カメラの3種類の機器(写真)を貸し出し,センサーが異常を検知すると利用者の携帯電話にメールで通報したり,携帯電話からカメラの画像を確認したりできる。料金は初期費用3990円,月額料金525円。同サービスはDTIの接続サービスまたは「Ubicプラン」のオプションである。

写真●Dream Home Security Styleで貸し出す機器

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