「キッズケータイ F801i」と「おまもリモコン」。端末のカラーは「Light Blue」「Orange」「White」「Black」の4色を用意した
「キッズケータイ F801i」と「おまもリモコン」。端末のカラーは「Light Blue」「Orange」「White」「Black」の4色を用意した
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端末本体にはJISの定めるIPX5/IPX7等級の防水機能を備える。子供が水につけても大丈夫
端末本体にはJISの定めるIPX5/IPX7等級の防水機能を備える。子供が水につけても大丈夫
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「おまもリモコン」はリストウォッチ型。こちらもIPX5等級の防水性能を備えた
「おまもリモコン」はリストウォッチ型。こちらもIPX5等級の防水性能を備えた
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機種にあらかじめ用意されている待ち受け画像に加え、自分の名前などを待ち受けにできる「文字待ち受け」機能も用意。佐藤氏曰く、「持ち物に名前を書く感覚で発想した」
機種にあらかじめ用意されている待ち受け画像に加え、自分の名前などを待ち受けにできる「文字待ち受け」機能も用意。佐藤氏曰く、「持ち物に名前を書く感覚で発想した」
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NTTドコモのプロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏
NTTドコモのプロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏
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アートディレクター/クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏
アートディレクター/クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏
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 NTTドコモは2007年12月10日、子供向けの携帯電話端末の新製品「キッズケータイ F801i」を発表した。従来モデルで搭載した防犯ブザー機能に、光で緊急事態を知らせる「ひかりリング」、防水機能などを追加。携帯電話と連動する「おまもリモコン」を付属する。端末は富士通製。発売日は12月20日で、価格はバリューコースで3万円台後半から4万円になる見込みだ。

 発表会で登壇したNTTドコモのプロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏は、F801iを「親バカが子供のために作ったケータイ」と表現。防犯機能や置き忘れ防止機能など、親と子供が安心して使える機能を強化したと説明した。

 具体的に挙げたのは、緊急通知機能の強化。キッズケータイには端末に付いているリングを引っ張ると約100デシベルのブザーが鳴る防犯ブザー機能、ブザー発信と同時に保護者の携帯電話に通話発信したり、現在地情報をメールで通知したりする通知機能を搭載している。 F801iではこれらに加え、本体前面のLEDの輪がブザーと連動して光る「ひかりリング」を装備。光でも周囲に緊急事態を知らせるようにした。

 本体側面には「ちょこっと通知キー」を搭載。このキーを押すと、保護者の携帯電話に現在地情報を知らせるメールのみ送信する。道に迷った場合やちょっとした不安を感じた場合など、防犯ブザーを鳴らさずに保護者に連絡を取れる。

 さらに、携帯電話端末と連動して使うリストバンドタイプのリモコン「おまもリモコン」を同梱した。これは、携帯電話の置き忘れを防ぐためのものだ。おまもリモコンを付けた子供が携帯電話から30メートル程度離れると、携帯電話からメロディが流れ、その後自動的に携帯電話の機能をロック。携帯電話から離れた状態で5分が経つと、保護者の携帯電話に置き忘れた場所を通知するメールを送信する。また、おまもリモコンが携帯電話から10メートル以内にある状態でおまもリモコンのサーチボタンを押すと、携帯電話のアラームが鳴り、置き場所を知らせる機能もある。

 このほか、学校へ持って行くことを想定し、決まった時間になるとマナーモードのオン/オフを切り替えるタイマー機能、絵本やクイズなどの携帯アプリなども備えた。

「デザイナー自身がバージョンアップ」と佐藤氏

 F801iのデザインは第1弾同様アートディレクター/クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が担当した。夏野氏は「子供ほど大人と同じものにあこがれる。子供っぽくないデザインにしてもらった」と述べた。一方の佐藤氏も「子供たちにリサーチしたところ、自分がデザインしたN702iDなどが人気だった。第1弾を作った当時も子供っぽくないデザインを心がけたが、今回はよりかっこよくした」と説明。全体には「守る、包むといったイメージがある円」(佐藤氏)をモチーフとし、待ち受け画像はカラフルなグラフィックを中心にスマートにまとめている。

 また、佐藤氏は第1弾から今回の第2弾を発表するまでの間に、自身にも子供ができたことに触れ、「(第2弾に当たっては)デザイナーもバージョンアップしている」と笑った。親としてのリアリティが増したことで、第1弾を開発した当時よりも安全・安心に対するこだわりが強くなったと言う。「ひかりリングを発想したのも、暗いところでは音だけでなく光も使って緊急事態を知らせた方が周囲の目に付くと思ったから」とアイデアの秘密を明かした。