MODIPHI DJで作成したページ。RSSリーダーのような体裁で、自分が集めたフィードを公開できる
MODIPHI DJで作成したページ。RSSリーダーのような体裁で、自分が集めたフィードを公開できる
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MODIPHI DJの主な機能
MODIPHI DJの主な機能
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MODIPHIを担当するサンブリッジの小川氏
MODIPHIを担当するサンブリッジの小川氏
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 サンブリッジは2007年12月10日、さまざまなWebサイトから配信されるRSSフィードを組み合わせ、他人に公開できるサービス「MODIPHI DJ(モディファイ ディージェイ)」のアルファ版を発表した。同社は「パーソナル・フィードメディア作成サービス」と呼んでおり、自分が気に入っているWebサイトの最新情報を自由に組み合わせることで、自分だけの“メディア”を作れるとしている。

 同社は従来から、ブラウザー上でRSSフィードを作成できるサービス「MODIPHI」を提供してきた。購読したいRSSフィードを登録/閲覧できるRSSリーダーとしての機能のほか、集めたフィードを分類して新たなRSSフィードとして配信する機能や、自分が書いた記事を直接RSSフィードとして公開する機能などを備えている。

 今回発表したMODIPHI DJは、MODIPHIで作成/収集したRSSフィードを、他人に手軽に公開できるサービス。RSSリーダーのようなユーザーインタフェースを採用しており、誰もが他人のRSSリーダーの中身をログインせずに見られるようなサービスだと考えればよい。自分のMODIPHI DJのサイト内にお勧めのRSSフィードを登録しておけば、自分がお勧めのWebサイトの最新情報を、他人に見てもらうことができる。任意のキーワードでフィードを検索する機能や、サイトのデザインを変更する機能も用意。アルファ版である現在は色を変えられるだけだが、将来的にはユーザー自身がCSSを編集して自由に変更できる仕組みを追加する予定だ。

 サンブリッジ Modiphi事業部の小川浩エグゼクティブプロデューサーは、MODIPHIは人々を編集者にするツールだと話す。「SNSやブログは、カラオケのようなもの。一般の人が歌える環境が出てきたことで“一億総歌手”になったように、SNSやブログが出てきたことで一般の人も文章を書けるようになった。これに対してMODIPHI DJは、“一億総編集者”にするものだ」(小川氏)。Web 2.0はユーザー参加型の時代などと言われるが、実際に自ら情報を発信している人は多くない。RSSフィードという既存の素材を編集するという行為なら、情報発信のハードルを下げられる可能性がある。

 サービス名の末尾に付く「DJ」は、ディスクジョッキーに由来する。「ジョッキーは、元々騎手のこと。馬を乗りこなすようにディスク(レコード)を取り替えて曲をかける人という意味がある。MODIPHI DJでは、人々にデータを乗りこなしてほしいと考えている」(小川氏)。

 サービスの利用料は無料。同社が企業向けに提供する、企業サイトの更新情報配信サービス「MODIPHI Reader Platform」の広告宣伝用と位置づけており、MODIPHI DJで収益を上げる考えはないという。