図1 検索サイトに表示された、悪質サイトの宣伝(マカフィーの情報から引用)
図1 検索サイトに表示された、悪質サイトの宣伝(マカフィーの情報から引用)
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図2 悪質サイトのWebページ(マカフィーの情報から引用)
図2 悪質サイトのWebページ(マカフィーの情報から引用)
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図3 悪質サイトの決済ページ(マカフィーの情報から引用)
図3 悪質サイトの決済ページ(マカフィーの情報から引用)
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図4 悪質サイトの総額表示ページ(マカフィーの情報から引用)
図4 悪質サイトの総額表示ページ(マカフィーの情報から引用)
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 米マカフィーは2007年12月5日(米国時間)、ショッピングサイトなどにおいて、表示金額よりも高い金額で売りつけようとする悪徳商法が多数確認されているとして注意を呼びかけた。例えば同社では、表示価格が74.99英ポンド(およそ1万7000円)の携帯プレーヤーを、1200英ポンド(およそ27万2000円)で売りつけようとするケースを確認している。

 「ぼったくり」の手口の一つは、法外な追加料金を請求するケース。表示価格の何倍もの送料や包装料(こん包料)を商品価格に追加して、決済時に請求する。商品の情報ページなどには表示していないことが多いので、決済ページの金額をきちんと確認しないと、法外な料金を支払わされるはめになる。

 商品情報を検索できるサイトでは、ユーザーは、価格が安い順に並び替えて(ソートして)表示させることが多い。こういった悪質な商品は、登録している「本体価格」自体は安いので、価格順では最初の方に表示される。このため、ユーザーが悪質商品のページにアクセスしてしまう可能性が高いという。

 また、価格の表示部分に「変更される可能性があります(subject to change)」とするのも手口の一つ。ユーザーとしては、たとえこの一文があったとしても、表示している金額を実際の価格だと思って「購入する(buy now)」ボタンを押してしまうだろう。

 マカフィーのスタッフは、こういった「ぼったくり」の例として、クリエイティブメディアの携帯プレーヤー「ZEN」を販売するというサイトを紹介している。

 検索サイトにおいて、検索結果として表示された「ZEN(4GB)を74.99英ポンドで販売する」というサイト(図1)にアクセスすると、なぜか「価格:70.79英ポンド」と表示されたページが表示される(図2)。価格欄には「変更される可能性があります(subject to change)」や「最低価格(Least Price)」といった表示がある。

 ここで、「購入する(Click here to buy now)」ボタンをクリックすると、決済ページが表示(図3)。ページの右上には総額(Total)として、「300英ポンド」とされている。よく見れば金額がおかしいことに気が付くものの、急いでいる場合などには、気が付かない可能性が高いだろうという。

 そして最終的には、送料や包装料として900英ポンドが追加され、1200英ポンドが請求されてしまう(図4)。

 マカフィーでは、こういったサイトにだまされないように、商品を購入する際には十分注意するよう呼びかけている。