米SpikeSource CEO Kim Polese氏
米SpikeSource CEO Kim Polese氏
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SpikeSource日本法人代表に就任予定の北島弘氏
SpikeSource日本法人代表に就任予定の北島弘氏
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 米SpikeSourceは2008年に日本法人を設立する。来日したSpikeSource CEO Kim Polese氏がITproと会見して明らかにした。日本法人の代表はコバルト・ネットワークス日本法人の取締役社長やサン・マイクロシステムズ日本法人の事業本部長などを務めた北島弘氏が就任する予定。

 SpikeSourceは,同社が検証したオープンソース・ソフトウエアの組み合わせを「スタック」として提供している。また,ブログやWikiなどのWeb 2.0関連ソフトウエアのセット「SuiteTwo」も販売している。日本ではNECやシーイーシーが代理店となっており,NECグループはSpikeSourceに200万ドルを出資している(関連記事)。Polese氏は米Sun MicrosystemsでJavaのマーケティングなどを担当しており,Javaという名称を考案した人物として知られる。

 Polese氏は同社の収益状況について「売上高と収益の状況については,公開していないが,顧客数は現在約100社となり,1年前の4倍に急拡大している」(Polese氏)としている。日本での状況については「日本へはまだ参入して間もなく,市場開拓は始まったばかり」(Polese氏)としているが「新製品であるWeb 2.0ソフトのセットSuiteTwoもすでにNECが社内に導入した」(同)という。

 「日本はSpikeSourceにとって重要な市場であり,拡大するアジア市場へのハブ」(Polese氏)。日本法人は,2008年中にSpikeSourceが100%出資する子会社として設立する。すでに北島弘氏は米SpikeSourceのJapan Representativeとして東京で日本法人設立の準備を進めている。

 北島弘氏はインテル日本法人,サン・マイクロシステムズ日本法人を経て1992年にインターリーフジャパンの代表取締役社長。ネットスケープ・コミュニケーションズ日本法人の立ち上げに参加したのちコバルト・ネットワークス日本法人の代表取締役社長。米Sun Microsystemsが米Cobalt Networksを買収したことにともないサン・マイクロシステムズのコバルト事業本部長となったあと,オペラ・ソフトウェアのVP,アズール・システムズ日本法人の代表取締役,エムフォメーション・テクノロジーズ日本法人の代表取締役社長を務めていた。