米Nielsenと電子透かし技術の米Digimarcは米国時間12月5日,インターネット上で配信するメディア・コンテンツの著作権を保護するサービス「Nielsen Digital Media Manager」を発表した。このサービスは,メディア企業,ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS),P2P,ユーザー生成コンテンツ(UGC)サイトなどで配信されるコンテンツを監視して管理するもの。2008年中旬に提供開始が予定されており,まず米国内におけるテレビ番組のオンライン配信をターゲットとする。

 このサービスは,電子透かし技術とフィンガープリント技術を利用して著作権の保護と遵守を支援する。NielsenとDigimarcは,サービスの開発で協力し,知的資産と専門技術を提供することで合意している。Digimarcは電子透かし技術の特許ライセンスをNielsenに供与する。

 Nielsen Digital Media Managerにより,コンテンツ所有者は,コンテンツの共有やマッシュアップ,視聴やアクセス状況が確認でき,認可したコンテンツに限定して配信できる。また,コンテンツを配信する場所や配信方法も決められるようになる。一方,コンテンツを配信するサイトの運営者は,コンテンツの合法性を保証できるようになる。

 NielsenとDigimarcは,メディア業界の協力を通じてDVD,映画,音楽,コンピュータ・ゲームといったコンテンツに電子透かし技術を組み込むサービスを展開する計画も明らかにしている。

発表資料へ