写真1 Kubuntu 7.04 Desktop CDのデスクトップ画面
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写真2 デスクトップ検索アプリケーションの「Strigi」
写真2 デスクトップ検索アプリケーションの「Strigi」
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写真3 パッケージ管理アプリケーションの「Adept」
写真3 パッケージ管理アプリケーションの「Adept」
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写真4 標準ファイル・マネージャの「Dolphin」
写真4 標準ファイル・マネージャの「Dolphin」
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写真5 カーネル,glibc,gccのバージョン
写真5 カーネル,glibc,gccのバージョン
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写真6 X Window SystemとKDEのバージョン
写真6 X Window SystemとKDEのバージョン
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写真7 Webブラウザ兼ファイル・マネージャの「Konqueror 3.5.8」と個人情報マネージャの「Kontact 1.2.4」
写真7 Webブラウザ兼ファイル・マネージャの「Konqueror 3.5.8」と個人情報マネージャの「Kontact 1.2.4」
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写真8 オフィス・ソフトの「OpenOffice.org 2.3.0」とPDFビューアの「KPDF 0.5.8」
写真8 オフィス・ソフトの「OpenOffice.org 2.3.0」とPDFビューアの「KPDF 0.5.8」
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写真9 オーディオ・プレーヤの「Amarok 1.4.7」とマルチメディア・プレーヤの「Kaffeine 0.8.5」
写真9 オーディオ・プレーヤの「Amarok 1.4.7」とマルチメディア・プレーヤの「Kaffeine 0.8.5」
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画面で見る最新Linux一覧は,こちらから


 Linuxディストリビューション「Kubuntu 7.10 Desktop CD」のデスクトップ環境を説明する。Kubuntuは人気の高い「Ubuntu」から派生したLinuxディストリビューションで,統合デスクトップ環境にUbuntuの備える「GNOME」の代わりに「KDE」を用いていることが特徴だ。主要ソフトウエアのバージョンなどをインストール直後の画面とともに紹介する。

 Kubuntuの最新版は2007年10月18日に公開された「Kubuntu 7.10 Desktop CD(以下,Kubuntu 7.10)」(写真1)である。Kubuntuの特徴は,KDEの採用に加え,Ubuntuと同様に光学メディア(CD)から直接パソコンを起動して使える「ライブCD(1CD Linuxともいう)」の形態で配布されていることである。そのため,ハード・ディスクにインストールせずに,デスクトップ環境にKDEを備えたLinuxシステムを手軽に試せる。

 また,ライブCDに付属するインストーラを利用することで,ハード・ディスクにインストールすることも可能だ。インストーラは,Windowsの既存パーティションを縮小してKubuntu用の新規パーティションを自動的に作成する機能を備える。そのため,ハード・ディスクにインストールするときに,別途パーティション操作ソフトなどを用いなくて済む。

検索ソフトやファイル・マネージャが新しい

 最新のKubuntu 7.10では,デスクトップ検索アプリケーションの「Strigi」が搭載された(写真2)。Strigiは,ディスク内に保存されているファイルなどのインデックスを作成することで,ファイルの検索を高速に行えるアプリケーション。インデックスの作成やファイルの検索は常駐したデーモンが行う。ユーザーが検索や設定の変更などを行う場合は,ファイル・マネージャのKonquerorなどを利用してデーモンにアクセスする。

 パッケージの管理では,Debianと同様に「dpkg」および「APT」が採用されている。さらに,グラフィカルなインタフェースを備えたアプリケーションとして「Adept」も用意されている(写真3)。GUI画面上で,インストールしたいアプリケーションにチェックを入れれば,必要なパッケージのダウンロードおよびインストールが自動的に行われる。ダウンロード・サーバーを設定するリポジトリの追加なども可能だ。

 標準のファイル・マネージャには,「Dolphin」が採用された(写真4)。画面左に選択中のファイルのサムネイルや詳細情報を表示できるのが特徴である。また,通常は管理者だけしかアクセスできないディレクトリであっても,「Open as root」をクリックして管理者のパスワードを入力することで,一般ユーザーもアクセスできる。

KDEのバージョンは「3.5.8」

 Kubutun 7.10では,カーネルにバージョン2.6.22,glibcにバージョン2.6.1,gccにバージョン4.1.3が採用されている(写真5)。X Window Systemには「X.Org X11 R7.2(xorg-server 1.3.0)」,そして統合デスクトップ環境には「KDE 3.5.8」が採用されている(写真6)。

 インターネット関連のアプリケーションには,Webブラウザ兼ファイル・マネージャの「Konqueror 3.5.8」,メール・クライアントの「KMail 1.9.6」,カレンダやToDo,アドレス帳などの機能を1つにまとめた個人情報マネージャの「Kontact 1.2.4」が利用できる(写真7)。

 さらに,オフィス・ソフトの「OpenOffice.org 2.3.0」,PDFビューアの「KPDF 0.5.8」が用意されている(写真8)。

 マルチメディア関連では,オーディオ・プレーヤの「Amarok 1.4.7」,マルチメディア・プレーヤの「Kaffeine 0.8.5」などを利用可能だ(写真9)。