個人ユーザー向けは、3ライセンス付きで約2万4000円
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GUIはWindows版の「2007 Office system」に近い
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ファイルの互換性を高めるためWindows Vistaの標準フォント「メイリオ」を搭載
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 マイクロソフトは2007年12月5日、Macintosh向けのオフィスソフトの最新バージョン「Office 2008 for Macシリーズ」を2008年1月16日に出荷すると発表した。北米でも同年1月15日に発売する予定で、日米同時発売となる。同社はOffice 2008 for Macの詳細を2007年9月に明らかにした際、日本での発売日を明確にしていなかった。現行バージョンの「Office 2004 for Mac」は2004年5月に北米で発売したものの、日本の発売は1カ月遅れて同年6月にずれ込んでいた。

  Office 2008 for Macシリーズには3製品ある。通常版の「Office 2008 for Mac」(5万2290円)、上位版の「Office 2008 for Mac Special Media Edition」(5万5440円)、非商用利用向けの「Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック」(2万3940円)の3つ(価格はいずれも大手量販店の予約価格)。いずれも、ワープロソフト「Word 2008」、表計算ソフト「Excel 2008」、プレゼンテーションソフト「PowerPoint 2008」、個人情報管理ソフト「Entourage 2008」、メッセンジャーソフト「Messenger for Mac」が含まれる。

 上位版のSpecial Media Editionは、これらに加えデジタルデータ管理ソフト「Expression Media」が付属する。単体で買えば実勢価格約4万円のExpression Mediaが、約3000円で手に入るのがウリだ。ファミリー&アカデミックは、個人ユーザーや教育機関に限り利用できる。現行バージョンのアカデミック版に近いが、対象が個人ユーザーにも広がり、ライセンス数がパソコン3台分に増えた。家庭で複数台のMacintoshを使っている個人ユーザーが、手軽にオフィスソフトを使えるようにした。ただし、Entourage 2008がExchange Serverに接続できないなど、一部機能に制限もある。

 3年ぶりのバージョンアップとなるOffice 2008 for Macシリーズは、米インテル製CPUを搭載したMacintosh上で高速動作するように改良を加えたのが特徴。加えて、Windows版のオフィスソフト「2007 Office system」とエンジン部分やGUI、ファイル形式を共通化している。使い勝手が2007 Office systemに近いだけでなく、ファイル形式を共通化したことで、MacintoshユーザーとWindowsユーザーが互換性を気にすることなく同じファイルを対象に作業できるようになる。