オープンソース・ソリューション・テクノロジ(OSSテクノロジ)はオープンソースの全文検索システム「Chimera Search(キメラ・サーチ)」を発表した。Windowsのアクセス権に対応し,権限のないファイルは検索結果に表示されないことが特徴。2007年12月中に販売開始するとともに,GPLv2に基づきソースコードも公開する。

 WindowsのほかSambaが稼働しているUNIX,Linux,MacOS,SMBプロトコルまたはCIFSプロトコルをサポートしたNAS上のファイルを,アクセス権限に従って検査しインデックスを作成する。対象となるファイルの種類はWord,Excel,PowerPoint,OpenDocument(OpenOffice.org, Sun StarSuite),PDF,HTML,テキスト。

 平林幹夫氏が開発したオープンソースの全文検索エンジン「Hyper Estraier」を使用している。WebインターフェースはRuby on Railsで開発した。Chimera Search自体はLinux上で稼働する。

 OSSテクノロジは,嘉悦大学が情報システム基盤をWindowsサーバーからオープンソース・ベースに移行した際のシステム構築を手がけている(関連記事)。「Chimera Searchは嘉悦大学向けに開発したシステムを製品化したもの」(OSSテクノロジ 代表取締役社長 小田切耕司氏)という。

 Chimera Searchの公式ページで2007年内にソースコードをダウンロード可能にする予定。

 製品価格は初年度サポート費用込みで50万円(税込み52万5千円)。サポートは料金2年目から年間12万円(税込み12万6千円)。