米Cisco Systemsは米国時間12月4日,侵入防止システム(IPS)製品ファミリのハイエンドのセンサーである「Cisco IPS 4270」を発表した。最大4Gビット/秒のパフォーマンスや仮想化機能を提供し,データセンターやメディア・リッチ環境,高トランザクション環境に対応できるという。

 このアプライアンスは,Webベースのコンテンツやビデオなどが利用されるメディア・リッチ環境で最大4Gビット/秒の処理性能を提供。電子商取引,ポイント・オブ・セールス,インスタント・メッセージング,VoIPといった高トランザクション環境においても最大2Gビット/秒の処理性能を提供し,1秒当たり約2万のトランザクションを処理できる。また,セキュリティのぜい弱性を検出して,これに対応するポリシーを適用する機能も提供する。

 データセンター向けには,検査とポリシー情報の両方を仮想化する機能を提供。ホットスワップ可能な冗長化電源オプションを提供し,銅線および光ファイバのGigabit Ethernetインタフェース,仮想LAN(VLAN)向けに数千のインタフェースをサポートする。

 スタンドアロンの場合には「IPS Device Manager」によってデバイスを管理できる。複数の場合には,「Cisco Security Manager」および「Cisco Security MARS(Monitoring Analysis and Response System)」を統合することでネットワーク・セキュリティ・インフラの協調的な一元管理をサポートできる。

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