キヤノンは2007年12月4日、1995年から2006年にかけて出荷したレーザープリンターや複合機に不具合があることを発表した。回路が断線して使用できなくなったり、異臭や発煙が生じる可能性がある。キヤノンから部品の供給を受けていた日本ヒューレット・パッカードも同日、1995年から1999年にかけて出荷したレーザープリンターに同様の不具合があることを明らかにした。両社ともフリーダイヤルで問い合わせを受け付けると共に、必要に応じて事故発生防止措置を行う。

 不具合の症状は両社とも同じ。プリンターなどの電源コネクターを頻繁に抜き差ししている、あるいは電源コネクターを長期間にわたって壁などに押しつけている場合、電源コネクターの差し込み口と基盤を固定するはんだ付け部に亀裂が生じる可能性があるという。その結果、回路が断線して印刷できなくなったり、断線の状況によっては、製品から異臭や発煙が発生することがある。

 キヤノンで対象となるのは1995年から2006年までに製造された小型複合機8機種とレーザープリンター7機種、ファクシミリ2機種の計17機種。また、日本ヒューレット・パッカードでは「HP LaserJet 5L」「HP LaserJet 6L」の2機種。