ファイル共有ソフトによる情報漏えいの例(IPAの発表資料から引用)
ファイル共有ソフトによる情報漏えいの例(IPAの発表資料から引用)
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ファイル名やアイコンを偽装したウイルスの例(IPAの発表資料から引用)
ファイル名やアイコンを偽装したウイルスの例(IPAの発表資料から引用)
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 セキュリティに関する届け出や相談を受け付けている情報処理推進機構(IPA)は2007年12月4日、「Winny(ウィニー)」などのファイル共有ソフト経由の情報漏えいに関する相談が一向に減らないとして、改めて警告した。IPAでは、Winny以外のファイル共有ソフトにも情報漏えいなどの危険があるとして、使用しないよう呼びかけている。

 「『Winnyは危ないので使うなと言われたので、Share(シェア)を代わりに使っていたら、Share経由で情報が流出してしまった』といった相談がIPAには寄せられている。また、LimeWire(ライムワイヤー)というファイル共有ソフト経由でユーザーIDとパスワードを流出させてしまい、不正アクセスに悪用されたという事例もある。危ないのはWinnyだけではない」(IPAセキュリティセンター ウイルス・不正アクセス対策グループリーダーの小門寿明氏)。

 WinnyやShare経由の情報漏えいの多くは、「Antinny(アンチニー)」などのウイルスが原因。こういったウイルスに感染することで、本来は他人に見せたくないパソコンの情報が、ほかのファイル共有ソフトユーザーに公開されてしまう。

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