写真●ホセ・イグレシアス グローバルソリューションズ担当バイスプレジデント
写真●ホセ・イグレシアス グローバルソリューションズ担当バイスプレジデント
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 シマンテックは12月4日,データセンターの省電力化に関する記者説明会を開催した。米シマンテック のホセ・イグレシアス グローバルソリューションズ担当バイスプレジデントは,「省電力化のためにはサーバーやストレージを買い換えなければならないかというと,そんなことはない。今あるハードでも効率的に運用することによる電力削減は可能だ」と指摘した(写真)。

 イグレシアス氏は,ソフトウエアを使うことでサーバーやストレージ,クライアントPCの利用を効率化し,電力を減らすことを提案する。「サーバーは仮想化することで,ハードウエアの台数を削減できる。当社のVeritas Cluster Server for VMware ESXなどの運用ツールが充実し,実際のサーバーと仮想サーバーを同じように管理できるようになって,仮想化に取り組みやすくなってきた」。

 ストレージについては,「データを階層的に管理すべき。通常の性能重視のストレージのほかに,容量の大きさを重視したストレージや,使わないディスクを停止する機能を持つ低消費電力のストレージを組み合わせるとよい」(イグレシアス氏)という。また,「重複するデータを排除することも有功だ」。

 クライアントPCは,シマンテックが2007年4月に買収したAltirisのクライアント管理ソフトを使うと,消費電力を削減できるという。「Altrisのソフトウエアを導入すると,定期的にクライアントPCをシャットダウンしたり,電源の設定を管理したりできる」(イグレシアス氏)。Alteris製品は現在日本語版が存在していないが,今後日本語化に着手する予定だという。