米Comcastは米国時間の12月3日,米連邦通信委員会(FCC)の無線周波数帯オークションに参加しないことを明らかにした。同オークションについては,米Googleが11月30日に参加意思を正式発表している(関連記事:Google,700MHz帯オークションへの参加を正式表明)。

 Comcastは不参加の理由として,「複数のケーブル事業者と合弁設立したSpectrumCoを通じて昨年20MHz幅を獲得したことで,長期的でフレキシブルな多数の戦略の選択肢があるため」と説明している。同社は今後,さまざまな提携や消費者向けトライアルを通じて,同社の既存サービスを補完する無線の可能性を探っていくと述べた。

 FCCは2008年1月24日より698M~806MHzの周波数帯(通称700MHz帯)の競売を実施する予定。700MHz帯は現在テレビ放送に使われているが,2009年2月17日のデジタル放送への完全移行に伴って未使用となる。オークションにかけるのはこのうち62MHz幅で,746M~757MHzおよび776M~787MHz(合計22MHz幅)では各種デバイスおよびアプリケーションへのよりオープンなプラットフォームを実装することが求められている。

 米メディアの報道(CNET)によると,米AT&Tや米Verizon Wirelessもオークションに参加するとみられている。

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