BLOGRANGER TGの画面。ブログに付与されたタグの文字が、地図上に青く配置されている
BLOGRANGER TGの画面。ブログに付与されたタグの文字が、地図上に青く配置されている
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTとNTTレゾナントは2007年12月3日、仮想的な地図を使ってブログ記事を検索できるサービス「BLOGRANGER TG」の共同実験を開始した。ユーザーインタフェースとして、図のように仮想的な大陸を用意する。地図内に配置されたキーワード(タグ)をたどっていくことで、関連するブログを探し出せる仕組みだ。ポータルサイト「goo」上の実験サイト「gooラボ」で1年間公開し、商用環境での実用性を検証するという。

 このサービスは、NTTのサイバーソリューション研究所とコミュニケーション科学基礎研究所が開発した2つの技術を利用している。一つは、ブログの内容を解析して適切なタグを自動的に付与する技術。直近の1カ月間に収集したすべてのブログ記事に対して、約5000種類のタグを付ける。そしてもう一つは、タグとタグの関連の深さを分析する技術。近いタグ同士を地図上の近い位置に配置するだけでなく、多くのタグに共通する中心的な概念をより高い高度に配置されるよう表示する。例えば「スポーツ」は「野球」「サッカー」など複数のタグに共通する中心的な概念なので、地図上の高い位置の部分に配置される。ここから同じ尾根のつながりをたどることで、関連するタグやブログにアクセスできる。

 任意のキーワードでの検索も可能だ。例えば「星野ジャパン」で検索すると、「野球」「ドラゴンズ」など、「星野ジャパン」を含むブログ記事に付与されたタグが表示される。ここから任意のタグを選ぶと、地図もそのタグの地点に移動。その近くにある記事を見ることで、同じテーマについて書かれたブログを読むことができる。