「Windows Live OneCare」の画面例
「Windows Live OneCare」の画面例
[画像のクリックで拡大表示]

 マイクロソフトは2007年11月28日、個人向けセキュリティソフト「Windows Live OneCare」の最新バージョンを発表した。パッケージ版の発売日は12月4日。新版では、複数台のパソコンを1台のパソコンから管理できる機能を追加。パフォーマンスを向上させる機能なども強化した。希望小売価格は通常版が6500円、他社製品からの乗り換えユーザーなどを対象とした優待版が4500円(いずれも税別。有効期間は1年で、3台のパソコンにインストール可)。

 Windows Live OneCareは、ウイルス対策機能やパーソナルファイアウオール機能などを備える統合セキュリティソフト。特定のファイルやフォルダーを別のメディアに定期的にコピーするバックアップ機能や、不要ファイルの削除やデフラグなどを定期的に実施してパフォーマンスを向上させる機能なども備える。

 新版で追加されたのは、LAN上に存在する別のパソコンのセキュリティ状態などをリモート管理できる「OneCareサークル」と呼ばれる機能。同一LAN上に存在する、Windows Live OneCareをインストールしたパソコンは、OneCareサークルと呼ばれる仮想的なグループを形成する。

 OneCareサークルの「ハブPC」として設定されたパソコンからは、同じサークルに属する別のパソコンのセキュリティ状態(ウイルス対策機能や自動更新機能の有効/無効など)を確認できて、必要に応じて改善できる(図)。例えば、リモートから対策機能や自動更新機能を有効にできる。ハブPCにするかどうかは、Windows Live OneCareのインストール画面やメニューから設定できる。

 そのほか、パフォーマンスを向上させる機能を強化。ほとんど使用されていないアプリケーションをスタートアップメニューから削除して、パソコンの起動時間を短縮する機能などを追加した。

 なおダウンロード版(オンラインサービス版)については、11月18日から、最新バージョンへの無料アップグレードが提供されている。ダウンロード版の価格は5775円(有効期間は1年)。