米Googleは米国時間11月28日,モバイル向け地域検索/地図検索アプリケーション「Google Maps for Mobile」の新版を公開した。バージョン「2.0」では,位置特定技術「My Location」のベータ版を組み込んだ。

 My Locationは,携帯電話基地局のID情報から同社独自のアルゴリズムを用いてユーザーのおおよその位置を割り出し,地図上に表示する。これにより,GPS機能を備えていない携帯電話のユーザーでも,自分自身が現在どこにいるのか,おおまかな場所を把握することができる。ちなみにGoogleによると,今年販売された携帯電話のうち,GPS機能を備えている割合は15%に満たないという。

 また同社は,GPS対応携帯電話でもMy Locationが役立つとしている。「GPSより早く位置を予測でき,GPS信号が不安定なビルなどの中でも機能し,GPSほどバッテリを消耗しない」などのメリットを挙げている。

 なお同社は,My Locationによる位置の把握では,個人を特定する情報や個人と関連づけた位置情報を収集することはないと説明している。ユーザーはMy Location機能を任意で無効に切り替えられる。

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