米国のソフトウエア関連の業界団体Software&Information Industry Association(SIIA)は米国時間11月27日,ソフトウエア・ベンダーがオークション・サイトでソフトウエアを再販することを許可する認定プログラム「Certified Software Reseller(CSR)Program」を発表した。

 CSR Programの目的は,「eBay」などのオークション・サイトで販売されているソフトウエアが合法か違法か,消費者が簡単に見分けるための手段を提供すること。

 SIIAのIntellectual Property Policy and Enforcement部門上級バイス・プレジデントを務めるKeith Kupferschmid氏は,CSR Programを設定した背景として,偽造ソフトウエアや不正コピー品などが売られているため,オンラインでの合法的なソフトウエア購入に対する消費者の信頼が低下していると説明した。「CSRは,オークション・サイトでソフトウエアを購入するユーザーに安心感を与えると同時に,SIIAの海賊版ソフトウエア撲滅に向けた取り組みの一助となる」(同氏)。

 CSR Programでは,合法ソフトウエアのみを販売することに合意したソフトウエア再販業者に対してCSRロゴの使用を許可する。認定再販業者は,オークション・サイトにソフトウエアを出品する際に,同ロゴを表示できる。違法ソフトウエア販売が発覚した場合は,同プログラムへの参加および同ロゴの使用に関する権利を永久に剥奪され,罰金が科される。

 ちなみにSIIAは,eBayで米Symantec製品の海賊版ソフトウエアを販売した業者と,今年5月に賠償金20万5000ドルで和解した(関連記事:20万ドルで和解,米ソフト団体と海賊版業者)ほか,10月にも同様の海賊版ソフト販売者を提訴している(関連記事:ソフト業界団体SIIA,Symantecに代わってeBayの海賊版ソフト販売者を提訴)。

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