写真●Salesforce Mobileの画面 第1弾としてソフトバンクモバイルの「X01HT」と「X01T」に対応する。
写真●Salesforce Mobileの画面 第1弾としてソフトバンクモバイルの「X01HT」と「X01T」に対応する。
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 セールスフォース・ドットコムは2007年11月28日,Windows Mobile端末から同社のWebアプリケーションを利用可能にするソフトウエア「Salesforce Mobile 日本語版」の提供を同日より開始すると発表した(写真)。利用料金は1ユーザー当たり月額6300円。SalesforceのUnlimited Editionを契約している場合は追加料金なしで利用できる。

 Salesforce MobileをWindows Mobile端末にインストールすることで,モバイル端末において,セールスフォースがインターネット上で提供しているアプリケーションと,セールスフォースのプラットフォーム上で開発した独自のアプリケーションがパソコンとほぼ同じ感覚で使えるようになる。地下鉄などサーバーと通信ができない状態でも利用できるように,ローカルにサーバーのデータをキャッシュする仕組みになっている。高速化のために,ユーザー・インタフェースの部分はWebブラウザではなく,Windowシステムを使っている。

 セールスフォースの管理者画面を使って,パソコンのWebブラウザ向けにアプリケーションを新規に作成したり追加した場合には,自動的にモバイル版が生成される。モバイル利用でフルセットのデータが必要ない場合には,端末に送られるデータ量をカスタマイズして減らすことも可能だ。

 スマートフォンならではの機能としては,レコードに記載された電話番号部分をクリックするだけで相手に発信できる点がある。また,Windows Mobile付属のOutlookを使って,業務報告をする機能も搭載している。

 第1弾として提供されるのは,ソフトバンクモバイルの「X01HT」および「X01T」(近日発売予定)の2機種向けのソフトウエア。「他の機種への対応も順次進めていく」(セールスフォース・ドットコム アライアンス事業本部の榎隆司執行役員)という。