手動でインストールするには「Windows Update」を開き、右画面の「利用可能な更新プログラムを表示します」をクリック。開いた画面で3つのプログラムを選んで「インストール」ボタンを押す
手動でインストールするには「Windows Update」を開き、右画面の「利用可能な更新プログラムを表示します」をクリック。開いた画面で3つのプログラムを選んで「インストール」ボタンを押す
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自動でインストールされるようにするには、「推奨される更新プログラムについてもダウンロード、インストール、および通知する」のチェックボックスをオンにする
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 マイクロソフトは2007年11月27日、報道関係者向けに説明会を開き、同年8月と10月に公開したWindows Vistaの更新プログラムについて詳細を明らかにした。これらはいずれもWindows Vistaの安定性と互換性を向上させ、パフォーマンスを改善するためのもの。ただ、パソコンの設定によっては自動更新では適用されない場合がある。そのため、「Vistaユーザーはぜひこれらの更新プログラムをインストールしてほしい」とアピールした。

 今回、改めて説明したのは、8月に公開した「Performance and Reliability of Windows Vista(KB938979)」と「Compatibility and Reliability of Windows Vista(KB938194)」、10月に公開した「Compatibility, Reliability, and Stability of Windows Vista(KB941649)」の計3つ。いずれも複数の更新内容を含んでいる。

 例えば、8月の2つのプログラムでは、画面をフォトスクリーンセーバーからデスクトップに戻したときの再開時間の短縮やGPUに関する安定性の向上などを実現した。10月のプログラムでは、SuperFetchの内部ポリシーを変更することで休止状態からの再開時間を短縮したほか、ハードディスクの回転数の制御を改善することでバッテリーの寿命を延長。さらに無線LAN接続の安定性向上やVistaの起動時間短縮なども図っているという。マイクロソフトのWindows本部プロダクトマネジメント部の中川哲部長は、「これらの更新プログラムを適用することで、サービスパックのリリースを待たずして、安定したVista環境を得られる」と強調した。

 ただし、これらはVistaの自動更新で必ず適用される「重要」な更新プログラムではない。重要度が1段低い「推奨」レベルのプログラムだ。そのため、Vistaの自動更新の設定によっては適用されない場合がある。確実に適用するには、インストール作業が必要だ。

 インストールの手順は2通り。1つは手動でインストールすることだ。スタートメニューの「すべてのプログラム」から「Windows Update」を開き、右画面の「利用可能な更新プログラムを表示します」をクリック。上記3つのプログラムを選んで「インストール」ボタンを押す。

 もう1つは、推奨レベルのプログラムも自動的に更新されるようにすることだ。同じように「Windows Update」を開いたら、画面左のメニューで「設定の変更」を選択。開いた画面で「推奨される更新プログラムについてもダウンロード、インストール、および通知する」のチェックボックスをオンにする。

 なお、マイクロソフトによると、Windows Vistaのサービスパック「Windows Vista SP1」は2008年第1四半期後半のリリースを予定しているという。